数年前、季節も覚えてないほど仕事で疲れ過ぎて家でゴロゴロしていた週末。TVも面白いのがなく、もちろん今のようにVODもなく、DVDレンタルでもしにいきますかねーって思っていながらも、めんどくさくて、なんとなくCSにチャンネル合わせたら、なんと無料で観ることができたこの日。偶然にも映画SURF’S UP(サーフズ・アップ)が始まるところで、アニメだし、主役はペンギンだし、子ども向けだしって、斜めに構えながらも、なんも考えないで観てられるなーって、だらーんと観ていたら・・・、「おもしろいじゃん!」って前のめり気味に最後まで観ちゃいました。まあ、サーフィン好きだったしそうなるわね。でも、ちょっとスランプ気味だったり、引きこもり感、脱力感を脱出したい人にもおすすめですよ。
ストーリーはシンプル
愛、友情、努力に勝利。あー、この感覚というか熱さね。子どものころならありなんだけど、大人になると忘れちゃうというか、懐かしく感じてしまうわよね。たまに思い出すことはあるけど、あっという間の青い春のころに置いてきたモノってことは間違いですね(笑)。だからって、これを思い出させるためのサーフズ・アップではなく、大人だかこその視線で観ると、ちょっと脱力感から抜けだせるはず。
子どものころなら、国内の少年マンガ的ストーリー展開で成長していく、主人公のペンギン、コディに共感しちゃうところだけど、大人になって観る今、共感できたのは、過去にサーフコンテストで何度もチャンピオンになっているギーク、通称ビックZ(ジー)かしら。彼はあることをきっかけに森に身を隠してしまうんだけど、ひょんなことからコディと出会って・・・という、よくあるストーリー展開だけど、ビックZの身を隠してしまった理由が、新人や後輩に部下、いや同僚がいるからこそ、わかりたくなくても、わかってしまうのがオトナになった証拠かしらね。
no joy no joy, fail
サーフズ・アップの中でも好きなセリフがこれ。コビィがビッグZにライディングのことを教わるシーンなんだけど、つまらなそうにイメトレしているコビィの態度に「no joy no joy, fail」ってビッグZ(笑)。日本語吹き替え版では確か「愛がないねー、不合格」(違っていたらごめんなさい)。もちろん、このあとコディが覚醒して、このトレーニングの意味、ライディングに何が大切で大事かっていうのがわかって、ビックZに合格をもらえるんだけど、サーフィンも人生も大切なことは同じことなんだなーって。
ちなみに、ビックZの目線で観てると、ちょっとしたスランプだったり、やる気がでなかったり、ゴールの先が見えなくなったりしていたら、自分のもっているものを教えたり、共有したりすることで、新しい何かが見えてくるんだね。仕事にしても人生においても同じで、何が大切で、何をするのか、次世代にちゃんと伝えるのも、先を生きているわたしたちのミッションなんだなって。グズグズ、ゴロゴロ、ネチネチしててもしょうがないねって前向きに元気させてくれた。
話は変わるけど、海や波の映像はリアルというか迫力満点。サーフィンしている人ならドルフィンスルーしたりするアングルも楽しめますよ。当時の技術でここまで表現できたのは素晴らしいのひとことですね。それから、サーフィン界の帝王、ケリー・スレーターも協力しているってところもポイント高いです。そうそう、プロサーファーの五十嵐カノア選手もこの映画のファンらしいです。コディと自分を重ねてて観てたそうですが、なんか納得です。
SURF’S UP2もつい観ちゃう
前作のSURF’S UPから約10年、SURF’S UP2が公開。テーマはチームワーク、世代交代、挑戦。世の中の流れをちょぅと反映していたり、次世代育成に奮闘したり、伝説のビックウェーブに挑んだりと、前作に引き続きとっても刺激になった。子どものころこの映画に出会っていたら、性格変わってたかしらね(笑)。百聞は一見に如かずという言葉もあるように、観る価値はありますよ。
まとめ
脱力感というか、やる気がでないときに観て、ちょっと前向きにしてくれた作品、SURF’S UP。オトナになったかこそ伝えること、教えることで、次の目標や希望が見えてくることも。そしてサーフィンだけでなく、仕事に恋愛に人生の大切なことをサーフィンを通じて気づかせてくれますよ。
もちろん、サーフィンが好きだったり、やっている人、この夏のオリンピックで観たサーフィンに刺激されてやってみようかなって思っている人にもおすすめな作品です。
どんな波に乗るのかは自分次第。楽しんむことを忘れないで。ありがとう。
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※本ページの情報は2021年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
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